Client: HAM YOKOYAMA/ともに食卓舎
Year: 2025 
Location : 大阪・豊中

Project Type: ブランディング ネーミング ロゴデザイン パッケージデザイン  
Role: アートディレクション デザイン 
By Shiro Yamanaka
BACK STORY
最初に横山さんに会ったとき、ブランド名は「ハム工房 はちどり」で考えているんです、と教えてくれました。「なんで、はちどりなんですか?」と聞くと「世界で一番小さい鳥なんですけど、自分もこれからハム工房を立ち上げる存在として、小さくても一生懸命羽ばたくあの姿に勇気をもらって、じーんと来るんですよね」と。
なるほど。小さい存在だからこそ責任を持って挑み続ける。その気持ちはすごく真っ直ぐで、経営のビジョンとして横山さんらしいなと。ただ「ハム」と「はちどり」がどうしても頭の中でつながらない。しかも既に、この「はちどり」をモチーフにしたロゴのラフまで用意されていて「このロゴをもとにパッケージを展開したいんですが、どうですかね?」と。
正直、心の中では「これはロゴ以前に、まずネーミングからちゃうか?」と。幸い、初対面ではなかったので、やり取りしやすかったんですが、それでもやんわりと別の方向を探れるように話を進めたのを覚えています。
でも、なんで横山さんはハムなのか?そもそも一番大事なところを、僕はまだ聞いていなかったじゃないか。「はちどり」は確かに横山さんらしいエピソードだし胸を打つ。けれど、ハムブランドをつくるなら、まず 「なぜハムなのか」を語らないと始まらない。
そこで改めて聞いてみると、彼はフランス・バスク地方で2年間もシャルキュトリー修行をしてきたというじゃないですか!僕自身、大学で映像の勉強をして、そのまま映画を作りたくてフランス・パリに渡ったけど、一年も経たずに帰国した身。その2倍もの時間を、しかも単身で異国に飛び込んでやりきった。それだけで尊敬に値するし、何より「はちどり」よりも、この事実の方が圧倒的にハムのブランドを強くするストーリーだと確信しました。
続く(編集中)

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